香川県高松市番町の県文化会館で、県漆芸研究所の歴代研究生の修了作品を紹介する「漆研展」が開かれている。みずみずしい感性が光る力作で香川漆芸の魅力をアピールするとともに、展示作品の貸出先を募集している。会期と申し込み期限は7月5日まで。会期中無休。


みずみずしい感性が光る修了生の作品=香川県高松市番町、県文化会館

みずみずしい感性が光る修了生の作品=香川県高松市番町、県文化会館


 作品の貸し出しは2016年度にスタート。香川漆芸3技法の蒟醤(きんま)・彫漆(ちょうしつ)・存清(ぞんせい)で作られた作品をバランス良く選び、香川にゆかりがある企業や団体に毎年無料で貸し出している。昨年度は19団体が応募し、計51作品が応接室やロビーなどに飾られた。
 今回は、1978~2025年度の修了生が手がけた小箱や椀(わん)、オブジェなど60点を出品。このうち24年度修了生・嶋岡勇太の「乾漆(かんしつ)存清壺(つぼ) 刻下(こっか)」は、嶋岡が生まれ育った三重の県花・ハナショウブのほか香川の県花・オリーブ、国花・桜などを高さ66センチの大きな壺に緻密に描いている。
 25年度修了生では、小峰花香が「存清天冠(てんがん) 花冠(はなかんむり)」と題し、極楽鳥を思わせる冠をアルミ板などを取り入れ制作。長谷川知星の「乾漆存清小箱 桜花爛漫(らんまん)」は、箱の内側に模様を施す技法「逆さ蒔絵(まきえ)」に挑戦した。木村史乃の「蒟醤オブジェ 朝未(あさまだ)き」は、夜明け前の山をイメージさせる深い群青色で仕上げている。
 このほか伝統的な小箱、木製ラジオをモチーフにしたユニークな物も。作品は年代順に並べられており、昭和から平成、令和にかけてデザインの幅が広がっていく様子も知ることができる。同研究所は「香川漆器の特徴である3技法と多彩な色を見てほしい」としている。
 貸し出しは1団体につき3点まで。応募要項は同研究所のホームページ参照。問い合わせは電話087(831)1814。

(四国新聞・2026/06/11掲載)


香川県漆芸研究所



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