古代の食卓 想像して 9月4日まで・香川県埋文センターで企画展
香川県埋蔵文化財センター(香川県坂出市府中町)で企画展「讃岐人の台所―考古学からみた香川の台所の歴史―」が開かれている。県内の遺跡から見つかった調理道具などから、古代讃岐の食の歴史に迫っている。9月4日まで。
今回は縄文時代から江戸時代の土器や動物骨、木製品など約40点とパネル13枚を展示。このうち下川津遺跡(坂出市)から出土した「移動式かまど」や甑(こしき)は、古墳時代の台所の進化を示している。弥生時代までは火がむき出しのいろりを使っていたが、火を囲い込むかまどが登場すると熱を効率よく取り込み、米を炊く時間が短縮された。また底面に穴が空いている甑を使って蒸し料理ができるようになった。
下川津遺跡から出土した鍋と直島町の「足釜(あしがま)」からは中世の調理方法が分かるという。鍋の内側には口縁付近まですすが広がっており、汁物を飛び散るほど沸騰させていた様子。足釜は底面に円形の焦げが付着していることから、汁気の少ないものを長時間煮詰めていたとみられる。
縄文から古墳時代の食べ物のごみから食生活を探るコーナーでは、「ツルボ」という植物の球根の成分が付着した土器の破片や馬、イノシシ、マダイの骨などを展示。古代の人々がバラエティー豊かな食生活を営んでいたことがうかがえる。
担当専門員は「時代ごとに痕跡を見比べながら、当時の“食卓”に想像を膨らませて」と話した。入場無料。問い合わせは香川県埋蔵文化財センター、電話0877-48-2191。
(四国新聞・2026/07/02掲載)

