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遍路変遷、絵図で捉えて さぬき、きょうから企画展 江戸時代中期~ 時代ごとの流行紹介
香川県さぬき市前山のおへんろ交流サロンで4日から夏の企画展示「四国遍路の絵図展」が始まる。お遍路さんが札所を巡拝する際、道しるべとして使った絵図(地図)にスポットを当て、時代ごとの役割やニーズの変遷を紹介する内容となっている。8月30日まで。
同サロンでは毎年、夏と冬に企画展示を開催している。今回は収蔵品のうち、四国遍路を取り巻く変化について視覚的に感じ取ってもらおうと絵図をテーマに設定し、現存する四国遍路の絵図では最古の「四國徧禮絵圖(しこくへんれいえず) 全」を中心にさまざまな地図を展示する。
「四國徧禮絵圖 全」の初版は江戸時代中期の1763(宝暦13)年に細田周英が刊行した縦60・5センチ、横95センチの大きさの地図。同サロンが収蔵し、今回展示しているのは1807(文化4)年に刷られたものだが内容はほぼ同じという。
この絵図は、どの方向からでも文字が読めるように配置された「四方対置型」と呼ばれる仕様を採用し、旅程や札所の位置、国境、城下などの情報を正確に表示。また、各地の名所・旧跡を描くことで、観光的な要素を含んでいるのが特徴で、これ以降は遍路の数が大きく増加したとされている。
江戸時代後期ごろになると、「丸亀ヨリ象頭山四國八十八番寺社名勝」「象頭山参詣道四國寺社名勝八十八番」という絵図が市中に出回り、こんぴら参りの隆盛がうかがえる。丸亀や多度津を起点とした「七ケ所参り」「十ケ所参り」という記載もあり、現在の「七カ所まいり」につながっていることが読み取れる。
同サロンは「いろんな角度から絵図を見ると、さまざまな情報が掲載されていることに気付く。スマートフォンの発達で紙の地図を見る機会は減ってきているが、時代を追って多様化したお遍路さんのニーズに合わせた絵図の変遷を見てほしい」としている。
入館無料。開館時間は午前8時~午後4時。12日と8月16日の午後1時からは学芸員による展示解説会を行う。問い合わせはおへんろ交流サロン〈0879-52-0208〉。
(四国新聞・2026/07/04掲載)

