瀬戸内の風景、藍染めで 丸亀の清水さんが個展 濃淡や余白生かし表現
香川県丸亀市西平山町にある藍染めの工房兼民宿「旅籠屋(はたごや) Tonbiii(とんび)」と併設するカフェギャラリー「TSUBAMENOSU」で、店主の清水雄高さん(40)による個展が開かれている。本藍染めや丸亀うちわ、布、糸、空間表現を通して、瀬戸内の風景をたどる作品約30点が並んでいる。31日まで。
「白の向こうにある風景―瀬戸内の記憶―」と題した個展で、Tonbiiiの開業8周年を記念して開催。熱で溶かしたロウを布に塗り、その部分に染料が染み込まないようにして模様を描く「ろうけつ染め」の技法を用いている。
瀬戸内海の島々を描いた作品では、染める回数によって藍の濃淡を変え、島の遠近感を表現。アカネで染めた朝日が印象的な作品のほか、飯野山や丸亀城、三豊市の志々島にある大クスなど、香川の風景を題材にした作品も目を引く。清水さんは「染めていない白にも風景がある。瀬戸内で暮らす中で感じてきた風や雨、光を藍の濃淡や余白で表現している」と話す。
会場には丸亀うちわやシルクの布を染めたストールなども展示。天井から藍色の糸をつるすなど、作品と空間を一体的に演出し、訪れた人が藍の世界を体感できる構成となっている。
開館時間は午後1時~同8時。月曜定休。
(四国新聞・2026/08/22掲載)

