イラストレーターやアートディレクターとして活躍する藤枝リュウジの特別展「ハッチポッチ 藤枝リュウジの世界」が香川県高松市紺屋町の市美術館で開かれている。藤枝の代名詞ともなったパペットをはじめ、イラストやポスター、本の装丁など約600点で、幅広い世代に愛される作家の多才ぶりに迫る。23日まで。


「ハッチポッチステーション」で登場したパペットやスケッチなどが並ぶ特別展=香川県高松市紺屋町、市美術館

「ハッチポッチステーション」で登場したパペットやスケッチなどが並ぶ特別展=香川県高松市紺屋町、市美術館


 藤枝は、NHK教育テレビ(Eテレ)で放送された「ハッチポッチステーション」などのパペット番組シリーズを手掛けたことで知られる。
 パペット番組との関わりを取り上げるコーナーでは、アイデアスケッチやキャラクターデザインの試作ラフ、挿絵を担当したグッズの原画などを紹介。モーツァルトやブラームスなどの肖像画を、音楽番組に登場するパペットキャラクター風にデフォルメした作品もあり、藤枝のユーモアあふれる一面を見ることができる。


風船を持った猫を描いたイラスト(「WHAT IS THIS?」出品作品 2017 (C)Ryuji Fujieda)

風船を持った猫を描いたイラスト(「WHAT IS THIS?」出品作品 2017 (C)Ryuji Fujieda)


 イラストは色数が少ないことや味のある線が特徴で、今展では、風船を持った白猫が空を飛んでいるかのような作品が注目を集めている。ジェッソという白い下地材で猫の背景に三角形を描いたり、半透明のマスキングテープを貼ったりすることで、シンプルな画面にアクセントを加えている。
 このほか、藤枝が文章とイラストを手掛けた絵本「ありんここりん」の原画も。アリの「こりん」が友達の「きのみくん」の帽子を探すストーリーで、登場人物を愛らしい表情で描いている。
 同館では「ポップで楽しい藤枝の世界を、パペット以外の作品からも感じて」と話している。入場料は一般1200円ほか。

(四国新聞・2026/09/03掲載)


高松市美術館公式サイト



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