東讃の静御前伝説、舞台に 23日・高松、伶以野ら出演 能楽、オケ、映像を融合
香川県高松市出身の能楽師・伶以野(レイヤー)陽子や地元オーケストラなど、香川ゆかりの芸術家たちによる舞台作品「玉藻能2026 能楽とオーケストラ『静御前』」が23日、同市玉藻町のレクザムホール小ホールで上演される。東讃地域に残る静御前の伝説を題材に、能楽の幽玄美、オーケストラの迫力、映像の美しさを融合させた切ない物語を届ける。
源義経に愛された静御前の死については、全国各地に伝説が残っている。東讃の伝説では、静御前は義経と引き離された後、母・磯禅師の出身地の小磯(東かがわ市)へ渡ったとされる。長尾寺(さぬき市)で剃髪(ていはつ)し尼となってからは、三木町にある庵「静薬師」で過ごし、若くして生涯を閉じたという。
今回の舞台は、伝説を基に伶以野が脚本を手がけ、演出も務める。静御前役を伶以野、長尾寺老僧役と語りをさぬき市出身の狂言師・山下浩一郎が演じる。香川オリーブ少年少女合唱団の33人も、合唱とともに子役で出演する。
劇中音楽は、高松コンテンポラリー・ソロイスツが担当。16人が舞台上で場面に合わせて、ラベルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」、サティの「ジムノペディ」などを奏でる。また、風景などをイメージしたスクリーン映像も使い、はかなく悲しい物語を引き立てる。
伶以野は「静御前の24年の生涯が詰まった作品。オケ、映像、狂言の全部でその心情に迫っていく」とアピール。「香川の人に、静御前の生きた証しを伝えたい」と意気込む。
午後3時開演。全席指定で一般7千円ほか。18歳以下無料の文化庁助成事業枠もある。問い合わせはレクザムホールホール、電話087-823-5023。
(四国新聞・2026/09/10掲載)

