高度経済成長期を中心に生活様式の変化をたどる常設展「昭和の暮らしをふり返る」が、香川県高松市玉藻町の香川県立ミュージアムで開かれている。戦後の観光博覧会に関する資料などのほか、昭和30~40年代に家庭で親しまれたテレビや洗濯機、当時の雑誌など、昭和レトロの趣が漂う懐かしの品々が来場者の郷愁を誘っている。11月1日まで。


昭和30年代の家電などが並ぶ常設展=香川県高松市玉藻町、香川県立ミュージアム

昭和30年代の家電などが並ぶ常設展=香川県高松市玉藻町、香川県立ミュージアム


 同ミュージアムでは、昨年度から「昭和100年」を記念した常設展を企画。本年度は人々の暮らしに焦点を当てており、7~9月に前期として戦前・戦中編、9月10日から後期として戦後編を開催している。
 後期となる今展は約50点を扱っており、国の再建に向けた資料では、終戦4カ月後に県へ届いた国の文書や1949(昭和24)年に高松市と県が現在の中央公園などで催した観光高松大博覧会のポスターなどを展示。国威発揚の言葉がなくなるなど文章に大幅な変化がみられるほか、観光都市としての復興を目指した当時の情勢がうかがえる。
 家電などの展示では、昭和30年代のテレビや洗濯機、冷蔵庫のほか、電気釜やラジオ、ダイヤル式の電話など、暮らしの利便性を高めた懐かしい製品がずらり。衣類を家庭で手作りする文化も根強く残っていたことから、作り方を紹介した雑誌も取り上げている。
 同ミュージアムは「戦後の昭和は、経済的な発展へ向かったことで電力が安定供給され、家電製品が普及していった『電化の時代』と言える。懐かしさや目新しさとともに、現代までの変化のスピードを感じてほしい」と話している。
 入場料は一般500円ほか。問い合わせは香川県立ミュージアム〈087-822-0247〉。

(四国新聞・2026/09/17掲載)



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