観光客の2次交通サービスの導入・改善に向けた実証実験が1日から、香川県内全域で行われる。主要な交通結節点や観光地にQRコードを掲示し、観光客らがタクシーを円滑に手配できるようにする試みで、30日には主催団体が本年度の追加エリアとなった香川県東かがわ市のJR引田駅でタクシー手配までのデモンストレーションを公開した。


駅構内に掲示したQRコードを読み込む観光客役の職員=香川県東かがわ市引田、JR引田駅

駅構内に掲示したQRコードを読み込む観光客役の職員=香川県東かがわ市引田、JR引田駅


 実証実験は国土交通省が2024年に設置した「交通空白」解消本部の取り組みの一環。県タクシー協同組合を中心に組織する県タクシー利用利便性向上協議会が主体となり、10月から来年2月までの5カ月間、来訪者が交通結節点や観光施設から安心・安定して2次交通を利用できるかなど有効性を検証する。
 2年目の今年は対象エリアにさぬき、東かがわ両市と三木町を追加し、対応するポイントも25年度の24地点から47地点に拡充。マッチング率が課題だった25年度の結果を踏まえ、一つの依頼に対し、複数のタクシー会社で対応できる仕組みを新たに導入した。
 この日のデモでは、引田駅に到着した観光客が讃州井筒屋敷までのタクシーを手配する設定で実施。デモを見守った東かがわ市の上村一郎市長は「観光客の交通確保は課題の一つ。取り組みは市として心強く、関係団体と手を携えながら観光客の利便性向上につなげたい」と意欲を示し、参画する白鳥タクシー(同)の冨田憲治会長は「今まで使っていなかった人も呼びやすくなると思う。需要の増加をうまく取り込みたい」と期待を寄せた。

(四国新聞・2026/10/01掲載)


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