国内外の観光客に人気の香川県小豆郡土庄町豊島に、築90年余の古民家を改装した中長期滞在型の宿泊施設が26日にオープンする。海や山に囲まれた豊かな自然、近隣住民との交流など、穏やかな瀬戸内の「島暮らし」を体験してもらうことで交流人口の増大を図り、地域活性化につなげるのが狙い。関係者は「旅行者にも地元住民にも、地域の魅力を再発見するきっかけになるはず」と力が入っている。


 香川県高松市の漆芸家で県指定無形文化財保持者の北岡省三(74)と長女みち代(46)による親子展が、同市上福岡町の讃岐漆芸美術館で開かれている。親子で追求する伝統美を、それぞれの目線で表現した蒟醤(きんま)・彫漆(ちょうしつ)箱やブローチ、漆額作品など約50点が並び来館者の注目を集めている。21日まで。


 香川県小豆島町中山地区の春日神社境内にある「中山の舞台」(国指定重要有形民俗文化財)で2022年11月から進められてきた大規模改修工事が完了し、14日、落成式が行われた。地元保存会による寿式三番叟(さんばそう)の舞やもち投げが行われ、集まった住民ら約150人が、輝きを取り戻した地域のシンボルの門出を祝った。


 金刀比羅宮(香川県琴平町)の参道69段目に店舗を構えるあめ店「五人百姓 池商店」が、旅人が集えるスペース「茶堂(ちゃどう)」をオープンした。江戸時代、金刀比羅宮へとつながる「こんぴら五街道」にあった茶堂を、新たな形でよみがえらせた。同店28代目の池龍太郎さん(31)は「かつて茶堂は、旅人を地元民がもてなしながら、都会とこんぴらの情報を交換する場だった。ここも旅人の交流の場になれば」と期待している。


 蠣三珈琲(香川県高松市)は徳島、高知、愛媛のコーヒー加工、卸売3社と共同で「四国遍路」をイメージしたドリップバッグコーヒー4種類を開発した。四国を訪れた人の土産だけでなく、「お接待」でもてなすための一杯や日常消費の需要を見込む。


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