香川県小豆島町出身の作家・壺井栄(1899~1967年)の直筆原稿などを紹介する企画展が、同町田浦の二十四の瞳映画村内にある壺井栄文学館(大石雅章館長)で開かれている。子どもへの愛情などをテーマに描いた名作「母のない子と子のない母と」の原稿用紙には何度も推敲(すいこう)した跡が残っており、来館者は家族の大切さや平和を強く願う栄の思いがにじんだ丁寧な書体に見入っている。5月12日まで。


 香川県内に息づく伝統的な職人の手仕事に焦点を当てた企画展が、香川県高松市亀水町の瀬戸内海歴史民俗資料館で開かれている。第1弾として、香川の伝統的工芸品「讃岐のり染」を紹介。1804(文化元)年創業の大川原染色本舗(同市築地町)が手がける色鮮やかな大漁旗やのれん、油単など約80点が並び、革新を重ねながら受け継がれる技を伝えている。5月19日まで。


 香川県高松市を拠点に活動する男声合唱団の「グリークラブ香川」(出井陽団長)の第19回定期演奏会が21日、同市屋島西町の穴吹学園ホールで開かれる。新型コロナウイルスの影響で6年ぶりとなる単独公演。歌える喜びを胸に、団員22人が男声合唱の重厚なハーモニーを響かせる。


 国内外の観光客に人気の香川県小豆郡土庄町豊島に、築90年余の古民家を改装した中長期滞在型の宿泊施設が26日にオープンする。海や山に囲まれた豊かな自然、近隣住民との交流など、穏やかな瀬戸内の「島暮らし」を体験してもらうことで交流人口の増大を図り、地域活性化につなげるのが狙い。関係者は「旅行者にも地元住民にも、地域の魅力を再発見するきっかけになるはず」と力が入っている。


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