黒板アートでまちおこしを進めている香川県善通寺市で3日、新アートイベント「黒板街」が開幕した。工場跡やスナック跡を会場に、人気黒板アート作家・すずきらなさんの絵とプロジェクションマッピングを組み合わせた作品や、地元高校生と共同制作した巨大作品などを展示。レトロな街並みに溶け込むような懐かしさや、やがて消されるはかなさを感じさせる色鮮やかなチョーク画が、来場者を引きつけている。12月3日まで。


 香川県高松市亀水町の瀬戸内海歴史民俗資料館で制作が進められていた漁網のアート作品「そらあみ」が完成し、同館の展示室で公開されている。昭和時代の木造船や漁具などが並ぶ空間にカラフルなそらあみが浮かぶように張り巡らされており、瀬戸内の民俗資料と現代アートの“競演”が楽しめる。11月26日まで。


 2022年に93歳で死去した彫刻家で香川大名誉教授、池川敏幸さんの作品を展示する「池川敏幸彫刻美術館 トシユキ・ヒロミメモリアル工房」(香川県木田郡三木町氷上)が8月、「池川彫刻美術館」と改称し、10月から開館日を倍増した。


 弘法大師空海の母、玉依(たまより)御前ゆかりの地とされる香川県仲多度郡多度津町西白方の海岸寺で5日、空海の出家宣言の書物「三教指帰(さんごうしいき)」を題材にした舞台公演が開かれる。同町出身の音楽家土取利行さん(73)によるプロジェクト。軽妙な演技と音楽を通じて空海の教えを表現する。


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