1970年代から半世紀にわたって使われてきた生活用品を紹介するテーマ展が、香川県高松市亀水町の瀬戸内海歴史民俗資料館で開かれている。収蔵品整理などを行う同館ボランティアが家庭で愛用していた家電製品などの生活用品約250点の展示を通して、社会や人々の暮らしぶりの変化を読み解く。同館職員とボランティアによる共同企画の展覧会は初めて。9月3日まで。


 明治から昭和初期にかけての坂出の古い街並みを撮影した写真作品などが並ぶ企画展「坂出ふるさと物語展」が11日、香川県坂出市寿町の市民美術館でスタートする。ガラス写真乾板のネガを現像した作品などが、会場を懐かしい雰囲気で包み込んでいる。27日まで。


 高松市美術館(香川県高松市紺屋町)で、開館35周年記念特別展「上田薫展」が開かれている。代表作とも言える生卵やゼリーを写実的に描いた絵画に加え、初期の未公開作品なども展示しており、リアルを極限まで追求した「スーパーリアリズム絵画」に至るまでの変遷が一望できる。9月18日まで。


 香川県立ミュージアム(香川県高松市玉藻町)で「夏休み子どもミュージアム」と題した二つの収蔵品展が開かれている。一つは多種多様な鳥が描かれた江戸期の作品が並ぶ「このトリなあに?」で、もう一つは動物がモチーフの絵画を集めた「動物図鑑」。夏休み中の子どもたちにアートに親しんでもらおうと同ミュージアムが企画したもので、家族で楽しみながら鑑賞できる。いずれも9月3日まで。


動物を描いた絵画が並ぶ収蔵品展=高松市玉藻町、県立ミュージアム


 香川県高松市を拠点に子どもたちが中心となって活動する表現集団「パフォーマンスカンパニー リトルウィング」(山本育代代表)のミュージカル公演が16日、同市玉藻町のレクザムホール小ホールで開かれる。今回はリトルウィングが受け継いだ楽譜を基にしたオリジナルの2作品を披露。海ごみの影響が広がる瀬戸内海で懸命に生きる魚の姿や、核兵器の恐ろしさをメンバー約40人が全身を使って観客に届ける。


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