弘法大師空海の母、玉依(たまより)御前ゆかりの地とされる香川県仲多度郡多度津町西白方の海岸寺で5日、空海の出家宣言の書物「三教指帰(さんごうしいき)」を題材にした舞台公演が開かれる。同町出身の音楽家土取利行さん(73)によるプロジェクト。軽妙な演技と音楽を通じて空海の教えを表現する。


 高松交響楽団(佐々木啓隆理事長)と、第5回高松国際ピアノコンクールファイナリストで香川県高松市出身の西本裕矢さん(21)が協演するコンサートが香川県内2会場で開かれる。12日が観音寺市のハイスタッフホール、26日は高松市のレクザムホールで実施。いずれもラフマニノフのドラマチックな「ピアノ協奏曲第2番」を取り上げ、感動的だったコンクールのファイナルを思い起こすような演奏を展開する。


 弘法大師空海の誕生1250年を記念した「秋季特別御開帳」が30日、香川県善通寺市の総本山善通寺(菅智潤法主)で始まった。通常非公開の御影堂奥殿に安置されている大師像などを別室に移して初公開、一目見ようと参拝者が続々と訪れた。11月26日までの期間中は、コンサートなど多彩な行事も計画されており、祝賀ムードを一層高めて節目の年を締めくくる。


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