香川と岡山の島々などを舞台にした「瀬戸内国際芸術祭2022」(同実行委主催)は、“最終章”となる29日の秋会期開幕まであと2週間となった。会場は春・夏会期の7島に高松港、宇野港(玉野市)と、本島(丸亀市)、高見島(多度津町)、粟島(三豊市)、伊吹島(観音寺市)の四つの島が新たに加わり、芸術の秋にふさわしい趣のある作品群がアートの祭典を盛り上げる。



 香川の伝統工芸や地場産業を支える職人と多彩な分野のクリエーターらが連携し、高付加価値の製品を生み出すプロジェクト「SANUKI ReMIX(讃岐リミックス)」の第2弾の企画が13日発表された。讃岐桶樽(おけだる)や讃岐うどん、保多織の職人らが新製品づくりに取り組み、11月に高松市の玉藻公園披雲閣でお披露目する。


 高松国際ピアノコンクールの初代優勝者で、ウクライナ出身のパベル・ギントフさんのソロリサイタルが22日、香川県高松市玉藻町のレクザムホール小ホールで開かれる。モーツァルトやショパンのほか、ウクライナの作曲家も取り上げる構成。ギントフさんは「高松で再び演奏できてうれしい。ウクライナが国と文化の存在意義のために戦っている今だからこそ、母国の音楽に触れてほしい」と来場を呼びかけている。


 香川県仲多度郡琴平町の金刀比羅宮(琴陵泰裕宮司)は今年の例大祭について、10月9、10日に規模を縮小して実施することを決めた。新型コロナウイルスの感染予防対策のため、多くの参拝客が集まる「みこし渡御」は3年連続で中止する。


 西讃を代表する秋祭りの「さぬき豊浜ちょうさ祭」の実行委員会は12日夜、香川県観音寺市内で総会を開き、ちょうさ(太鼓台)20台以上が集結する名物の「かき比べ」をしないなど規模を縮小し、10月7~9日に同祭りを開催することを決めた。新型コロナウイルスの影響で過去2年は中止しており、実施は3年ぶり。


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