愛媛県境に近い山懐に抱かれた古刹(こさつ)。穏やかな晩秋の日差しを浴び、イチョウの黄葉が突き抜ける青空に輝く。境内を染めるモミジは樹齢100~150年を中心にした約30本。緑から黄、赤への優美なグラデーションが訪れる人を魅了している。(11日撮影)


 五色台西端の白峰にある四国霊場81番札所。頓証寺殿(とんしょうじでん)横の大イチョウなど、赤や黄色に色づいた木々がお遍路さんを迎える。境内の標高に高低差があるため、徐々に染まる様子が、月末ごろまで楽しめる見通し。82番札所・根香寺(高松市)までの遍路道、青海神社と白峯寺を結ぶ「西行法師の道」の紅葉も美しい。讃岐路も錦秋本番。(10日撮影)


 鳥居の脇に根を張る樹齢600年超の2本の大イチョウ。大木から伸びた枝には無数の葉が茂り、日増しに黄色みを帯びていく。陽光を受け、黄金色に照り映えるさまは圧巻。落ち葉がじゅうたんのように辺りを埋め尽くす光景も見どころだ。見頃は今月下旬まで。(10日撮影)


 綾川の上流に約7キロにわたって広がる自然豊かな「柏原渓谷」は、香川県高松市塩江町側からも、綾川町側からも車で約20分。「景色を楽しもう」と思い立って訪ねると、屹立(きつりつ)する奇岩巨岩を包むように澄んだ流れがくだけ、その上をクヌギやカエデの自然林が紅葉し、一帯を鮮やかに染め上げていた。


 香川県東かがわ市西村の農道沿いで、ピンク色を中心とした約180万本のコスモスが見頃を迎えている。地元住民の組織が「コスモスロード」と銘打ち、農道沿いの田んぼ(南北約400メートル、幅10メートル)に植えており、陽光を浴びて一段と輝く花のじゅうたんが、通行人らを楽しませている。


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