香川の伝統工芸の一つ「讃岐のり染」の作品を手掛ける香川県高松市築地町の染色作家大川原誠人(58)の個展「めぐる、還る」が坂出市駒止町のかまどホールで開かれている。大川原が10年以上取り組む「○と×」をテーマにした大作などが並び、伝統技法を用いたメッセージ性あふれる作品の世界に浸れる。30日まで。


 香川県丸亀市中津町の中津万象園・丸亀美術館で、同館所蔵の絵画を披露する「バルビゾン派の巨匠たち」展が開かれている。ミレー、コロー、ルソーら19世紀に活躍したフランスの画家たちが田園風景などを写実的にとらえた名画が来館者を楽しませている。6月27日まで(水曜休館)。


 瀬戸内海の島々で撮影を続けている土庄町のアマチュアカメラマン・太田昭生さん(71)が、土庄町の豊島で30年間にわたって定点観測した写真を集めた個展「豊島30年 産廃からアートへ」が11日、香川県高松市番町の県文化会館で始まった。産廃問題に揺れ、近年は瀬戸内国際芸術祭の会場として国内外の人々が訪れるなど変貌を遂げる豊島の歴史を独自の視点で切り取っている。16日まで。


 女優でうどん県副知事の木内晶子さんが、9月に開催予定の「むれ源平石あかりロード2021」に出展する庵治石のオブジェをデザインし、10日に完成した作品が披露された。ハスのつぼみの中に愛らしい表情の地蔵と縁起物のフクロウを並べており、木内さんは「庵治石の魅力を知ってもらえれば」と話している。


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