江戸時代に活躍した浮世絵師、葛飾北斎(1760~1849年)の作品の数々が並ぶ特別展「世界が絶賛した浮世絵師 北斎展 師とその弟子たち=北斎からアンリ・リヴィエールまで」(高松市美術館主催)が9月12日、香川県高松市紺屋町の高松市美術館で開幕する。代表作「冨嶽三十六景」や「北斎漫画」のほか、妖怪絵や貴重な肉筆画など幅広い作品が紹介され、北斎芸術の全貌を感じ取ることができる。10月18日まで。


 大道芸人が曲芸などを繰り広げる「たかまつ大道芸フェスタ2020」が10月10、11の両日、香川県高松市のサンポート高松大型テント広場で開かれる。今年は新型コロナウイルス対策のため会場を1会場にした上で、観覧希望者を事前募集。イベントの動画配信も行う。


 秋の讃岐路を芸術で染める「かがわ文化芸術祭2020」(かがわ文化芸術祭実行委、香川県など主催)が1日、開幕した。2021年3月31日までの期間中、コンサートや美術展など多彩なイベントを展開。香川県高松市玉藻町の香川県立ミュージアムでは、インドの寺院に壁画を描いた高松市出身の日本画家・野生司香雪(のうすこうせつ)(1885~1973年)の展覧会が始まった。


 丸亀市出身の洋画家村上泰郎(やすお)(1902~73年)や多度津町出身の版画家武田三郎(1915~81年)の作品を通して、丸亀の主に1960年代から70年代にかけての風景を紹介する企画展「心のふるさと 丸亀の原風景」が丸亀城内の市立資料館(同市一番丁)で開かれている。丸亀城や商店街などの懐かしい情景を描いたスケッチや版画などが並んでおり、来館した市民らは古き良き古里に思いをはせている。会期は6日まで。


 香川県坂出市沙弥島の東山魁夷せとうち美術館で、木版画と雑誌の表紙絵をテーマにした作品展が開かれている。魁夷の原画を忠実に再現する木版画では、彫りと摺(す)り、そして写し取る和紙に込められた熟練の技術や熱意にスポットを当てた。雑誌の表紙絵では、風景画とは違うユーモアあふれる作風が味わえる。9月13日まで(7日は休館)。


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