瀬戸内国際芸術祭で、直島町の直島ホールの巨大な天井をスクリーンに使い、瀬戸内の美しい景色や人々の暮らしを記録した短編ドキュメンタリー映画「SETOUCHI THE MOVIE」が上映されている。観客が寝転んで鑑賞する珍しいスタイルだ。


 香川と徳島の県境に位置する四国霊場66番札所・雲辺寺(徳島県三好市、淵川敬心住職)は、今年で開創1230年を迎えたことから、秘仏とされる本尊の千手観音菩薩(ぼさつ)坐像と脇物の毘沙門天立像(共に国の重要文化財)を宝物館で開帳することを決めた。日程は27日と11月3、10日の3日間。


 「即位礼正殿の儀」が執り行われた22日、高松海上保安部は慶祝事業の一環として、高松市サンポートの赤灯台「せとしるべ(高松港玉藻防波堤灯台)」を一般公開した。家族連れらが次々に訪れ、日頃は見られない灯台内部を見学したり、記念撮影したりしていた。


 小豆島中央高校(小豆島町蒲生、泉谷俊郎校長)の生徒有志が19日、草壁港(小豆島町草壁本町)で外国人に英語で観光ガイドする取り組みを行った。生徒たちは来島した外国人観光客らに勇気を出して声を掛け、島内の観光スポットや港近くの瀬戸内国際芸術祭作品を紹介するなどし、つかの間の交流を楽しんだ。


外国人観光客と英語での会話を楽しむ小豆島中央高生=小豆島町草壁本町


 同校が2017年の開校時から取り組んでいるコミュニケーション能力育成事業の一環。校内で有志を募り、この日は女子生徒4人が参加した。同校の英語教師2人と県瀬戸内国際芸術祭推進課の職員3人がサポート役を務めた。

 18日の座学で外国人とのコミニュケーションの取り方や瀬戸芸作品の説明方法などを学んだ生徒たちは、2人一組となって港周辺を巡り、外国人を見つけると、積極的に声を掛けた。

 1年の大西花怜さん(15)と林帆乃花さん(15)は、港そばの瀬戸芸作品を鑑賞していた外国人女性に「どこから来たんですか」「これまでどこを回りましたか」などと英語で質問。女性がオーストラリアの高校教師で瀬戸芸を目的に訪れたことが分かるなど、和やかに会話した。

 話し掛けられた女性は「(女子生徒2人は)最初は恥ずかしそうにしていたけれど、語学力向上を目的に外国人に話し掛けるという取り組みは素晴らしい」と笑顔。大西さんと林さんは「英語が難しい場面もあったが、外国人との会話は楽しい。今後も機会があれば外国人とコミュニケーションを図りたい」と話した。

(四国新聞・2019/10/22掲載)


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