香川県善通寺市の総本山善通寺(菅智潤法主)は23日、真言密教の世界観を絵画化した2軸の曼荼羅(まんだら)「両界(りょうがい)大曼荼羅」を、11月の一般公開を前に報道関係者に披露した。一般公開は弘法大師空海の誕生1250年記念行事の一環で、同寺で実施するのは1823年以来200年ぶり。いずれも約4メートル四方、掛け軸の装丁部分を含めると約5メートル四方の巨大な曼荼羅で、仏や菩薩(ぼさつ)などが金銀の線で精緻に描かれている。菅法主は「真言密教の神髄が詰まっている図。次はいつ公開するか分からないので、ぜひ間近で見てほしい」と呼びかけている。


 香川県三木町井上の休耕地でコスモスが見頃を迎えている。棚田の景観保全や新たな名所づくりに向け、同町のNPO法人が今年初めて栽培に取り組んだもので、一面に咲き誇るピンクや白色の花が陽光に輝きながら秋風に揺れ、のどかな田園地帯を彩っている。


 大人の女性に上質な旅を提案する電子雑誌「旅色」で観音寺市特集が組まれ、電子雑誌と動画が公開されている。ナビゲーターを務めるのは俳優の高橋ひかるさん(22)。銭形砂絵「寛永通宝」をはじめ、市内の見どころのスポット7カ所で撮影し、訪れてみて感じた自然や文化、食の魅力を発信している。


 香川県仲多度郡琴平町出身の画家で、漫画家や小説家などマルチな才能を発揮した和田邦坊(1899~1992年)に知られざる弟子がいたことが、邦坊の作品を多く管理する灸まん美術館(善通寺市)の調査で分かった。邦坊が東京を拠点にしていた頃、漫画家を目指していた青年で、「邦輔(くにすけ)」と名乗っていた。写真や文章などの裏付け資料が見つかっており、邦坊の新たな一面をうかがい知ることができる。


 香川県丸亀市中津町の中津万象園・丸亀美術館で企画展「門脇俊一×武田三郎 木版画展」が開かれている。地元出身の両巨匠の作品57点を紹介。全国の祭りと四国の風景をテーマに集められた色彩豊かな作品が来館者の目を楽しませている。12月17日まで。


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