約1300年前の奈良時代、高僧行基が讃岐を訪れた際、病に苦しむ住民らを救うために造ったと伝わる「塚原のから風呂」(香川県さぬき市昭和)。周囲が石積みの空間で木を燃やして蒸気を発生させる仕組みで、着衣のまま利用するらしい。寒さが身にこたえる年の瀬。古式サウナで心身ともに“ととのう”体験を求め、パジャマ片手に訪ねてみた。


 香川県内の収集家らが所有する鎌倉から明治時代の日本刀を紹介する企画展「日本刀展―こんぴらさんの刀―」が、香川県高松市香南町の香南歴史民俗郷土館で開かれている。来場者は、刀匠の技と古来より受け継がれてきた刀剣の美しい姿や形にじっくりと見入っている。24日まで。


 トロンボーンとユーフォニアムを中心に編成する「アンサンブル・ウン・セッティモ」のコンサートが29日、香川県高松市玉藻町のレクザムホール小ホールで開かれる。ユーフォニアムの佐藤采香(高松市出身)やトロンボーンの東川暁洋(同)ら香川出身のプロがソリストを務め、年の瀬にまろやかな金管の音色を響かせる。


 香川県高松市を拠点に活動する瀬戸フィルハーモニー交響楽団の第38回定期演奏会が1月22日、同市玉藻町のレクザムホール大ホールで開かれる。今回は2022年度の県文化芸術選奨に選ばれたフルート奏者・上野由恵(同市出身)と、気鋭の女性指揮者・三ツ橋敬子が共演。新春の讃岐路に明るく軽やかな音色を響かせる。


 工芸界で国内最大規模の公募展「第69回日本伝統工芸展」が、1月2日から香川県高松市玉藻町の香川県立ミュージアムで開かれる。漆芸や陶芸など7部門の入賞・入選作など計200点を展示。香川をはじめ全国の作家が、匠(たくみ)の技と豊かな感性で美を追究した逸品が新春を華やかに彩る。16日まで。


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