「ひげが揺れるようにメラメラしてるね」「黒いほくろに見えるよ」。専用の望遠鏡で太陽を見る子どもたちのにぎやかな声がドームに響く。まんのう町中通の「まんのう天文台」が開いた天体観望会での一場面。毎週末に開いているこの観望会が親子連れらから人気を集めているという。宇宙の神秘に迫る取り組みはどんなものなのか。9月上旬に同天文台を訪ねた。


 香川県立ミュージアム(香川県高松市玉藻町)で23日から秋の特別展「風景が物語る瀬戸内の力―自然・歴史・人の共鳴―」(同ミュージアム主催)が開かれるのを前に22日、同館で報道関係者向けの内覧会があった。会場には中世から現代まで約800年の間に、瀬戸内海沿岸の名所や人々の営みなどの情景を描いた絵巻、屏風(びょうぶ)絵、絵画など約120点が並び、作品を通して時代ごとの地域の魅力を伝えている。瀬戸内国際芸術祭2022の参加作品として開催。11月6日まで。


 主に18世紀欧州の楽曲を当時の楽器と楽譜で演奏する「第5回たかまつ国際古楽祭 チルい古楽!」(同実行委主催)が30日から10月2日までの間に、高松市と直島、小豆島で開かれる。今回は国内の実力派奏者に加え、3年ぶりに海外ゲストを招へい。瀬戸内国際芸術祭秋会期が開かれる島々も会場となっており、瀬戸内の風景に包まれる中で心癒やす音色が楽しめそうだ。


 型にとらわれず、絵はがきのように絵と墨書で森羅万象を表現する「己書(おのれしょ)」の普及に努める一般社団法人「日本己書道場」(杉浦正総師範)が、女木島(香川県高松市)の豊玉依姫神社(日高良和宮司)に巨大な龍のオブジェを奉納した。全国各地の特産品や文言をしたためた円形の木製うちわをうろこに見立て、龍の全身を覆った力作が境内に鎮座。圧倒的な存在感が己書の魅力を発信している。


 香川県三豊市出身で東京を拠点に活動しているデザイナー磯野藍さん(36)の個展「Wearing Folk Art 身につける民芸展」が、香川県高松市大工町の讃岐おもちゃ美術館ショップ内のギャラリーで開かれている。香川の民芸品や郷土玩具などから受けたイメージをデザインした、カラフルでポップな実用品や装飾品などが来場者を魅了している。10月5日まで。


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