金刀比羅宮(香川県琴平町)の参道69段目に店舗を構えるあめ店「五人百姓 池商店」が、旅人が集えるスペース「茶堂(ちゃどう)」をオープンした。江戸時代、金刀比羅宮へとつながる「こんぴら五街道」にあった茶堂を、新たな形でよみがえらせた。同店28代目の池龍太郎さん(31)は「かつて茶堂は、旅人を地元民がもてなしながら、都会とこんぴらの情報を交換する場だった。ここも旅人の交流の場になれば」と期待している。


 1983(昭和58)年10月、国道11号沿いにオープンした喫茶店「カフェテラス サイホン」。フラスコなどを使ってコーヒーを入れる「サイフォン式」が店名の由来になっている。


 コク深いカレーとたっぷり具材のスープカレーうどん(590円)が看板。注文が入ってからスパイスとだしを配合し、炒めた豚肉やタマネギ、素揚げしたナスやピーマンなどの野菜、半熟卵が入る。もっちりツルツルのうどんに、サラリとしたスープが合うという。
 かけうどん(290円)などのうどんメニュー、ちくわや野菜の天ぷら類も充実。


 出張のビジネスマンらも多く利用するJR丸亀駅近くにオープン。仕事を終えた後、「うどん店が開いていない」という要望に応え「ちょい飲み うどん酒場」を掲げる。
 人気メニューの「肉まるうどん」(880円)は煮込んだ牛すじなどの具材に大量のショウガをトッピング。おでんはオリジナルの2種類のみそだれで味わい、一品料理も多彩だ。


 江戸時代末期に創業され、現存する香川県内最古のうどん店として知られる。香川県高松市鬼無町の本津川付近に精米所を構え、製麺業を同時に行っていたのが起源という。


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