香川県仲多度郡琴平町の金刀比羅宮表参道沿いに、江戸前期創業の元旅館「敷島館」のたたずまいを再現した宿泊施設がオープンした。観光客の減少などに伴い同旅館が灯を消して約20年。往時の気品漂う姿が門前の古き良き町並みにマッチし、新たな魅力を生み出している。関係者は入り込み客数がピーク時から半減している琴平の再興の起爆剤として期待を寄せている。


 外国人客の訪問先が広いエリアに広がっていることが国の地域経済分析システム「リーサス」で分かった。瀬戸内国際芸術祭で知名度が上がった島しょ部やインスタ映えスポットへの関心が誘客につながり、大型商業施設や宿泊施設にも波及効果が出ている。観光関係者らは満足度を高めるサービスに力を入れ、リピーターの獲得や口コミの拡散に期待を寄せている。


 香川県内外でビジネスホテルを展開している川六(高松市)は2日、高松市古馬場町に新築したホテル「エクストールイン高松」の内覧会を開き、関係者に披露した。3日にオープンする。


 猛暑の中、ビアガーデンが活況だ。今年は「ジョッキで乾杯」という定番に加え、インスタ映えを意識してデコレーションした料理を並べたり、パティシエ体験など子どもが楽しめる企画を用意したり。サラリーマン向けのイメージが強いビアガーデンで、新たな趣向も人気を呼んでいる。


 ホテルチェーンの東横イン(東京)は、香川県丸亀市浜町のJR丸亀駅前に新ホテルを開業する。オープンは2020年12月ごろの予定で、駅に近い好立地を生かしてビジネスや観光需要を見込む。県内で同社が運営するホテルは高松市兵庫町と合わせて2棟となる。


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