香川県農協や全農徳島県本部などは8日、讃岐うどんの薬味に欠かせない「さぬきの青ねぎ」と「阿波のすだち」の消費拡大や知名度アップを図るキャンペーンを行った。県内のうどん店に青ネギとスダチを届け、PRへの協力を呼び掛けた。


 新型コロナウイルス感染拡大の影響で落ち込んだ観光の需要を喚起しようと、小豆島の観光・運輸業者らでつくる小豆島観光戦略会議が企画した誘客策「人も車も小豆島復路フェリー無料キャンペーン」が始まった。島を訪れた観光客らは帰りのフェリー代を無料にしてもらおうと、宿泊施設や飲食店などで利用証明となるスタンプを押してもらっている。


 外出を控えている人たちに「うどん店巡り」の雰囲気を楽しんでもらおうと、香川県仲多度郡琴平町のタクシー会社が、インターネットで配信するツアー「オンラインうどんタクシー」を始めた。


ツアーの配信風景。参加者は、工場長のアドバイスを受けてゆでたうどんに舌鼓を打った=香川県仲多度郡琴平町

ツアーの配信風景。参加者は、工場長のアドバイスを受けてゆでたうどんに舌鼓を打った=香川県仲多度郡琴平町


 「うどんタクシー」を運行する琴平バス(琴平町)が企画。5月から開始し人気を集める「オンラインバスツアー」のノウハウを生かした。琴平バスの専任ドライバーが実際にタクシーで店を訪れ、名物うどんを紹介する様子などを配信する。参加者はビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」を使って生中継を楽しむ。

 22日のツアーは県内外の15人が参加した。綾川町の店では、実際に行列に並んで注文する様子などを配信。ドライバーは参加者と会話しながら、店内の雰囲気を紹介した。製麺工場を併設した琴平町の店へ移動すると、工場長がおいしい食べ方を伝授。参加者はうどんをゆでる様子を画面で見ながら、事前に自宅に届いたうどん玉を調理し、釜玉うどんに舌鼓を打った。沖縄県名護市から参加した女性(54)は「実際に店に行った気分になれて楽しかった。次はぜひ現地でうどんを食べたい」と話していた。

 定員は各回15人で、料金はうどん玉など込みで1人4980円。8月開催分の申し込みは締め切ったが、9月以降も実施。今後はコースを増やす予定で、担当者は「うどん店巡りと香川の魅力を多くの人に感じてもらい、コロナ収束後も続くサービスに進化させたい」としている。

(四国新聞・2020/08/25掲載)


うどんタクシー


 国の伝統的工芸品の丸亀うちわをPRする「なごみ・夏・丸亀うちわ展」が、香川県丸亀市のJR丸亀駅構内で開かれている。波や月をデザインした作品や藍色を基調にしたものなどが飾られ、涼しげな伝統的な竹うちわが夏の季節感を醸し出している。8月31日まで。


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