瀬戸内海の島々を舞台にした現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭2019」の夏会期が19日、開幕した。瀬戸内海の七つの島と高松港、岡山県の宇野港周辺を舞台に、夏会期からの新作17点を加えた158点を展示。高松市北浜町の古い倉庫街をリノベーションした「北浜アリー」では、丸亀うちわや希少糖など瀬戸内の資源をアートで表現した「北浜の小さな香川ギャラリー」がオープンし、雨にもかかわらず多くのアートファンでにぎわった。


 旅行ガイドブックのシェア世界1位の出版社「ロンリープラネット」は、「アジア太平洋地域の訪れるべき目的地」の2位に四国を選出した。国内から選ばれたのは唯一で、県関係では直島のアート作品の写真を添えて瀬戸内国際芸術祭2019などをウェブサイトで紹介している。昨年末以降、海外メディアが旬の観光地として「瀬戸内」を推薦するケースが相次いでおり、ますます世界から香川への注目が高まりそうだ。


 旅行情報サービス「じゃらん」を手掛けるリクルートライフスタイル(東京)が発表した宿泊旅行調査で、香川を訪れた旅行客がうどんなど「食べ物」を高く評価していることが分かった。旅行先に選んだ理由として「そこならではの食、特産品に興味があったから」が都道府県別の2位になるなど、食にまつわる項目が上位に入り、“食の宝庫”としての香川の魅力が観光客を引き付けていることがうかがえる。


 今度は伝統工芸にヤドン?―。香川県は、ポケットモンスターの人気キャラクター「ヤドン」との新たな企画として、伝統的工芸品とのコラボ商品を発売すると発表した。庵治石や丸亀うちわなど、ヤドンモチーフのかわいらしいデザインが目を引く商品は13日から販売。今年の夏もヤドンがうどん県を盛り上げる。


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