瀬戸内国際芸術祭2019の秋会期が開幕した28日、新たに会場に加わった伊吹島(観音寺市)など中西讃の4島には、待ちわびた美術ファンや家族連れが次々に訪れ、終日にぎわった。本島(丸亀市)では参加アーティストと島民が共同制作した作品が披露されたほか、高見島(多度津町)では廃屋や石など地域にあるものを生かした作品に注目が集まった。粟島(三豊市)ではベトナム出身の参加アーティストが考案した新感覚のうどんを島民が販売。食を通じて来場者と島民が交流を深める姿も見られた。「ひろがる秋」をテーマに掲げた瀬戸芸2019の終章が始まった。会期は11月4日までの38日間。


 高松空港と琴平、三豊の2市町を直結するリムジンバスの運行が28日、瀬戸芸秋会期の開幕に合わせて始まる。金刀比羅宮や父母ケ浜といった観光スポットへのアクセス向上を図るほか、空港を利用する地元住民らのニーズも見込む。


 ヤドン、今度はマンホールに登場―。ポケットモンスターの人気キャラクター「ヤドン」をデザインしたマンホールのふたが20日から県内16市町に登場する。栗林公園や瀬戸大橋、うどんといった名所や特産品などの図柄と合わせてカラフルでかわいらしくデザイン。ふたの設置は順次行われ、30日までには全てでお目見えする予定。


 香川を訪れるインバウンド(訪日外国人客)が増加する中、県観光協会は動画投稿サイト「ユーチューブ」に外国人客向け公式チャンネル「meet my kagawa」を開設した。県内在住の外国人がガイド役のオリジナル動画を通じて、香川の魅力を“外国人目線”で発信。2020年東京五輪・パラリンピックに向け、さらなる誘客の呼び水にしたい考えだ。


県観光協会が開設したユーチューブの公式チャンネル「meet my kagawa」


 観光庁の調査によると、18年に県内に宿泊した外国人の延べ人数は54万6100人で過去最多を更新。今後も外国人客の増加が見込まれることから、動画チャンネルを7月に新設した。

 これまでに5本の動画を公開。最初の動画では、栗林公園(高松市)や父母ケ浜(三豊市)などの観光名所約20カ所をドローンによる空撮などを多用し、洗練された映像に仕上げた。2本目以降は、外国人に人気の体験型観光を中心に取り上げ、「瀬戸内国際芸術祭の楽しみ方」、初心者を戸惑わせるセルフ式や製麺所などの「うどん店での作法」を全編英語で紹介。今月7日に公開した最新作では、高松港や居酒屋などを訪れた外国人観光客のインタビューを盛り込んだ。

 同協会は今後も月2本ほどのペースで動画を制作する方針。


 高速道路サービスエリア(SA)などの利用促進に向け、西日本高速道路などは29日から、対象メニューを食べると「神戸牛ステーキ」などが抽選で当たるキャンペーンをスタートする。10月31日まで。


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